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水をつくる社員ブログ

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水処理サロン その41

2014-11-27
T : プラント設計担当   53才
M : CAD担当    42才
 
M 「Tさ~ん、JISの改正でボルトナットのサイズに変更があったって知ってます?」
 
T 「えっ・・・・・うそ。」
 
「それも、去年の2014年の4月発表ですよ。   ご・存・じ・な・い。」
 
T 「うそ~いや~聞いてないし、知らない・知らない。」
 
「知らない事もあるんですね。うひひ」
 
T 「(私だって知らない事ぐらい、あるわよ。ねぇ、エネゴリ君・・・・)で、どういうこと?」
 
「附属書品で検索して、ねじ商工連盟のHP見て下さい。」
 
T 「なになに、本体規格品?附属書品?。」
 
「ね、現在のボルトナットはまだ使えるけど、2020年に全廃って書いてるでしょ。」
 
「全廃じゃなくて、本体規格品の供給体制を整えますって、書いてあるよ。」
 
「じゃあ、2020年になっても、今のボルトナットもあるって事ですね。」
 
「ホントですね~何でこんなに大事な事、耳に入らなかったんでしょ。」
 
「ISOに準拠してって、書いてあるけど、1年以上知らなかったですね。」
 
T 「や、ややや。 M10とM12なんて良く使うサイズだけど、レンチサイズが変わっちゃう 
のね。」
 
「これって、工具も買い換えないといけないですね?
   ん~。これは工具やさんが儲かりますね。」
 
「国際規格、国際競争力を考えると有意義な事なんでしょうけど、実際現場では古い設備を
  修理する時に、痛んだモノは新品交換するけど、そこで混ざるのもおかしいよね。」
 
「そんな事言ってたら、いつまで経っても混在状態が続きますね?」
 
「その辺に、口コミ任せの理由があるのではないかな~? 」
 
「取りあえず、HPの最後の文言載せておきましょうよ。」
 
業界団体の周知徹底がユーザー様まで及びませんでした。申し訳ございません。
 
今後、本体規格品を推奨する目的で、この「附属書品から本体規格品への切り替えガイド」を
 
作成いたしました。附属書は新しい設計では使わない事が望ましいと明記され、将来廃止される
 
可能性があります。是非この機会に本体規格品に切り替えをお願いいたします。
 
「だってさ・・・・でも、元請けさんやユーザーさんが言ってこないと、こりゃ無理だわ。」
 
- 次回へ続く可能性は無いです。  -

水処理サロン その40

2015-10-23
T : プラント設計担当 53才
A : 営業アシスタント 29才
A 「Tさーん、ちょっといいですか?」
T 「はい、ちょっとだけね。」
A 「この前の続きですが、不思議なことに気が付いたんです。」
T 「また、ですか・・・ あまり難しいのは、かんにんですよ。」
A 「事務所にあるpHセンサーの在庫を見るとガラス電極って、ガラスでできてるんで
     すね。」
T 「名前の通りですよ。」
A 「注文が多いので思うんですが、なぜ、壊れやすいガラスで作るんですか?」
T 「だから~難しい質問はダメだって。」
A 「メーカーがたくさん売るためでしょうか?」
T 「それはないよ。計測器や実験器具なんかに、昔からガラスが多いのは、複雑な形を作れたり
洗浄すると再利用できたり、透明で中が見えたり利点が多いからかな。」
A 「そうなんですね。確かに、このpHセンサーもよく見ると意外と複雑な形してますもんね。」
あ、あっ、Tさんこのセンサー電極、穴があいてますよ? 不良品?」
T 「あ~それは、内部の電解液が外と電気的に導通するようにあいているんだよ。」
A 「へーそーなんですか。」
T 「だから、そのセンサーを取り付けるホルダーは長さが2mまであるんだけど、中の電解液は
検水面より、高くしておかないと検水が逆流して、電解液が汚れて測定できなくなります。」
A 「じゃ、この穴から電解液がじわじわ滲み出るんで、KClも消耗品なんですね?」
T 「そうそう、センサーの上端ゴムキャップも少し、開放して内部を大気圧にしておかないとね。」
A 「凄いこと、思いつきましたよ。」
T 「???」
A 「このセンサーの穴を大きくすると早く電解液がなくなるじゃないですか~。」
T 「はい・・・・。(汗)」
A 「KClがばんばん売れて、メーカーもうちも大儲かりですね。^^」
T 「おまえは、味の素か。」
- もう続きません。 -

水処理サロン その39

2015-09-24
T : プラント設計担当   53才
A : 営業アシスタント   29才
 
A 「Tさーん、ちょっといいですか?」
 
「はい、ちょっとだけね。」
 
A 「この前の続きですが、不思議なことに気が付いたんです。」 
 
「感心ですね。」
 
A 「事務所にあるpHの標準液を見るとみんな温度が高くなるとpH値は高くなりますよね。」 
 
「はい、そうですよ。pH値が高くなって、水素イオン濃度は低く測定されます。」
 
A 「そう、まずそこなんです。水素イオン濃度が高くてpH値が低い?」
 
T 「はい、水に塩酸を入れるとpHは下がるでしょ。でもH+はもちろん増えます。」
 
A 「そりゃ、塩酸は、H+とCl-ですもんね。」
 
「これは、対数をpH値としているのですが、その指数がマイナスなので、
   pH値が高いと水素イオン濃度は下がります。」
 
A 「ん~難しいけど、解ります。でも、前回温度が上がると溶媒能が上がって水素イオン濃度が、
   増えるって、言ってませんでしたっけ?」
 
T 「す、するどい。」
 
A 「おかしいですよね。逆ですよね。^^」
 
T 「それは、比較電解液にKClを使っているんですが、検水と電解液の微少な電位差で、
   流れる電流を増幅してpH測定をしているんですが、測定電流が微少なので、温度が上がると
   センサー内の抵抗が大きくなって、誤差を生じるようです。」
 
A 「全く解らないんですけど・・・。でもそれなら、不正確と言うことなんですか?」
 
T 「いや、温度の上昇で増えるイオン量より、センサー内の抵抗値の方が影響が大きいと言うことで。」
 
A 「だから、不正確なんですか?」
 
T 「いや、その・・・・あの・・・・。」
 
A 「ふん、ふん、Tさんもそこまでは、解らないと。」
 
T 「はい・・・・。」
 
A 「もっと、勉強して下さいね。」
 
T 「はい、がんばります・・・・・・トホホ。」
 
- 次号に続くかもしれません。 -

水処理サロン その38

2015-08-21
T : プラント設計担当   53才  
  A : 営業アシスタント   29才  
   
A 「Tさーん、ちょっといいですか?」  
   
「はい、ちょっとだけね。」  
   
A 「計装機器メーカーでpH計の機種変更があって、古いセンサーが使えないって言うんです。」 
   
「電解液濃度が変わったり、測温抵抗体が変わると古いセンサーは使えないね。」  
   
A 「そうそう、温度計が使えないって言ってました。pH計に温度計が付いているんですか?」   
   
「はい、付いてますよ。」  
   
A 「pHと温度が、なぜ関係あるんですか?」  
   
T 「まず、pHは水素のイオン濃度です。」  
   
A 「はい、解ります。」  
   
T 「で、水温が高くなると水は物を溶かす能力が高くなります。」  
   
A 「はい、塩や砂糖がお湯に溶けやすいのと同じですね。^^」  
   
T 「はい、よくできました。「水の溶媒能が上がる。」と言います。」  
   
A 「?。で、温度によって濃度が変わる事は、解るんですが、ただ、イオン濃度を測るだけでは  
     なぜ、だめなんですか?」    
   
T 「pHも水の溶媒能に大きく影響します。pHを計る事によって、その水に物が、特に金属がどれくらい
     溶けるのかを比較します。 だから、水温の違う水のpHを比較しても意味がありません。」
   
A 「意味が無いのになぜ測定するんですか?」  
   
T 「・・・・だから、意味を持たせるために水温を同時に測定して25℃の状態のpHを  
     表示しているんです。温度補正機能と言います。」  
   
A 「ふん、ふん。」  
   
T 「測温抵抗体で計っているんですが、多くはプラチナで0℃の時の電気抵抗で種類が違います。」
   
A 「その電気抵抗が変わると、水温が正確に測れないので、pH値も狂いが出るという事ですね?」
   
T 「はい、ただ、水処理でpHを測定する場合、測温抵抗体の線を外し、25℃の時の抵抗をつないで
     強制的に25℃状態で、運転してもあまり問題は無いと思います。」  
   
A 「ふふふ、pH計をだますって、いう事ですね。」  
   
T 「ま、まあね、まあそういうことかな?・・・・」  
   
A 「それ、お客さんに言ってもいいですか?」  
   
T 「い、い、いいかたにきおつけてね・・・・」  
  - 次号には続きますよ -  
 

水処理サロン その37

2015-07-28
T : プラント設計担当   53才
E : 営業担当       42才
 
E 「じゃぁ、最後に1つだけ聞いていいですか?」
 
「はい、どうぞ~」
 
E 「いままで、固定式の接触材の撤去が難しいと言う話でしたが、流動担体ならどうなるんですか?」 
 
「それね、実は経験無い・・・というか、まだそういう実績はないんです。 ただ、案件として
   計画は、あるんです。」
 
E 「ほう、どうするんですか?」 
 
「今考えているのは、エアリフトポンプと傾斜スクリーンをセットにして、移動できるように
   キャスターを付けて、1槽づつスクリーニングする方法です。」
 
E 「ふーん、仮にエアリフト管を100Aとしたら時間に、どの程度スクリーニングできるんですか?」
 
T 「最大で30m3/h位ですかね?」
 
E 「100m3の水槽で20%担体が入っているとして、約3時間で10%、6時間で5%
   12時間で2.5%、24時間で1.25%、2日で0.625%・・・・無くなりませんね。」
 
T 「無くならないですね・・・」
 
E 「困りますね~」
 
T 「困りましたね~」
 
E 「バキュームで、排出すると、どうなるんですか?」
  
T 「上水をはねて、20m3汚泥処分ですね。これは中間処分場でスクリーンを通して廃棄できます。」
 
E 「洗浄しなくてもいいんですか?」
 
T 「し渣スクリーンで脱水すれば、一応OKかと・・未確認なんで、手数料はいるかも知れませんね。」
 
E 「ま、取りあえずなんとかなりそうなんですね。 でも、なぜ担体除去するんですか?」
 
T 「ん?」
 
E 「除去したら、設計性能でないでしょうし、入れ替えるにしても、性能が出てない事になりますし?」
 
T 「ん?」
 
E 「それって、クレームっぽいんじゃないんですか?」
 
T 「幽~~体~~離~~脱~~」
 
E 「最近、それ、多すぎですよ・・・・怒!」
 
- 次号には続きません -
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